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イノベーション 「文化の融合」


日本には世界に誇る数々の素晴らしい伝統工芸が多数残っています。

これを世界に広めようといった動きも盛んに行われていますが、今ひとつ上手くいってはいないのが現状です。

日本の伝統工芸、これは日本の生活様式の中で受け継がれてきたもので、風土の違う諸外国ではまったく必要がないものとなります。

極めて高い技術で作られた一級の伝統工芸であっても、それを使う文化がなければ単なる”飾り”としか利用価値がありません。
 

日本の伝統工芸の進む先のヒントは、フランスで開催されていますジャパンエキスポにありました。

ジャパネキスポは日本のアニメやポップカルチャーが大好きな15才~25才の若者が、4日間で21万人が集まるヨーロッパ最大の日本フェスティバルです。

そこで最も売れた商品は、何と「お弁当箱」だったのです。

フランス人の昼食は、フランスパンにハムとチーズを挟んだサンドウィッチが一般的です。

しかし、日本のアニメの影響からか、ジャパンエキスポ会場では、多くのフランス人がこの”お弁当”を持ってきて食べているのです。

この世代が、やがて親になり、子どもたちに”フランスパン”ではなく”お弁当”を持たせるようになったら・・・

日本文化がヨーロッパ文化と融合した瞬間です。

日本の伝統工芸の強さ、それは伝統的な”工芸品”ではなく、それを作る”技術”です。

そして、日本の生活習慣、文化によって形作られた”伝統工芸”を、相手の生活習慣、文化に合わせて”変化”させる”ゆとり””あそび”の部分を持つことで、自由な変化を起こし、それが新しい”伝統工芸”が生まれる可能性となってきます。

日本古来の伝統工芸を、他国の異文化へ無理やり持っていっても、受け入れられないのは当たり前。

また他国の文化はその国の人々が、生活習慣の中で作り出すものですから、文化と文化が融合するには時間がかかるかもしれません。

しかし日本の技術は他国の文化と融合しでも決して埋没されない非常に高度な技術です。

伝統的な工芸はそのまま受け継ぎ守っていくことは大切です。

それとは別に、新しい可能性を切り開いていく道は、こうした”融合”から生まれるのかもしれません。
 

筆者:中島

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