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20129/21

そこに物語があるか?

 今日は、私が判断基準の一つにしています「物語」についてお話させていただきます。
少々抽象的なお話になりますが、かなり重要視しています。

 

  「進む」  「撤退」  「やる」  「やらない」


 
重要な決断をする際に、様々な観点から結論を出すのですが、私が検討する一つに、「そこに物語があるのか?」ということを考えます。

私自身、数々の事業の立ち上げ、撤退を経験するなかで、上手くいくもの、いかないものが何となくわかってきました。

上手くいくケースの共通点は全て、「必然性」であり、そこには「物語」が存在していました。

何かを始めるにあたって、その事業を立ち上げるきっかけが必ず存在します。

そのきっかけのほとんどは、何年も前に何らかに関わっていたものや、起こった出来事につながるケースが多くあります。

その当時は、単なる出来事であって、何の意味もない出来事であったのが、時間を経て様々なアイテムが集まってきたときに、その重要なアイテムが、その出来事に隠されていたりということもあります。

そして、そのビジネスには自分自身が深く関わり、自分の人生の物語が現れているものです。
 

逆に、まったく物語がないケースの多くは、どこかで仕入れた儲け話や唐突なアイディアなどです。

そこには、私がやらなければならない物語は存在していません。

ですので、私がやらなくても問題がありませんし、誰がやっても問題ないという、単なる儲け話です。

このようなケースでは、私でなくてもよいわけですから、「自分の人生でやる必要がない仕事=上手くいかないケース」とも言えるでしょう。

こうした観点からビジネスを見ていくと、儲かるかもしれないが、私がやることではないだろうというアイディアも多数出てきます。儲けている人たちを見て、うらやましく思うこともなく、自分には関係のないビジネスという見方ができます。
 

私が物語を重要視するのは、自分自身の体験から来るものだけでなく、人生の使命のようなものを考えたときに、必然的に物語が発生するものだと思っています。

起業で一番怖いのは、目先の儲け話に乗るために、今までのベースを犠牲にすることです。

確かに一時は儲かるかもしれませんが、この先何年も儲け続けることは非常に難しいものです。

しかし、このブログでよく出てくる「自分が起業をしなければならない状況になる」という起業の仕方の場合は、必ずそこに物語があります。

この物語は人に話しても十分に通用する物語です。

自分の気持ちとか意気込みではなく、実際に起こった様々な出来事や現象が、その物語に入っているからです。

こうした出来事を引き起こすほどの引き寄せは、起業の必要性が高く、存続の可能性も非常に高いものです。
 

逆に、意気込みだけで、何も出来事が起こっていない程度の引き寄せでは、単なる一時の儲け話であろうと推測されます。

引きの強さ、ラッキーな人、といった目で見えない要素でも、それによって引き起こされる出来事を見ていれば、本当に持っているかどうかは判断できるものです。

物語には、楽しいこともあれば悲しいこともあり、それらが総合して一つの物語となります。

自分に起こるラッキーな出来事、アンラッキーな出来事、これはすでに自分の物語の一部となっています。

そこから推測して、どのような物語が綴られていくのかを考えるのも楽しいものです。

その先に、起業というイベントが綴られるのであれば、必然的に起業することになるでしょうし、ビジネスの成功も、この延長上にあるものです。

成功を目指すのであれば、今携わっている仕事、人脈を見直して、「なぜこの仕事を選んだのか?」といった物語を探すことで、物語の続きを知ることができ、またハッピーエンドの成功へ物語を進めることが出来るでしょう。
 

 (筆者:中島)

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