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遠州流茶道 パリ茶会 (パリ日本文化会館)
2013年7月9日、フランスのパリ日本文化会館にて遠州流のお茶会が開催されました。
パリ日本文化会館は、パリの中心、エッフェル塔の近くということもあり、窓からエッフェル塔(塔の先のみですが)やパリの街並みを眺めながら和室でお茶を飲むという、非常に不思議な感覚となる場所でした。
パリ日本文化会館は、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が海外に保有する文化会館で2007年に開館。
全面ガラス張りの大きな施設で、300名収容の大ホールをはじめ、小ホール、教室、展示ホール、図書館などを備えた施設です。
そこの最上階にお茶室「好日庵」があります。
ここは裏千家が寄贈した茶室ですが、近年は流派を問わず茶会が開催されています。
この国際交流基金、及び在フランス国日本大使館は、私ども武家文化研究会とジャパンエキスポとの合同委員会「JapanMoment実行委員会」の後援をいただいておりました。
今回、遠州流茶道がジャパンエキスポへの参加が決定したことで、JapanMomentよりパリ日本文化会館へご連絡したところ、ぜひともパリの日本文化会館で茶会を開いて欲しいとの依頼を受け、開催することとなりました。
ジャパンエキスポは若者を中心としたイベントで、4日間大変でしたが楽しく行うことができました。
しかし、文化会館でのお茶会は、正式な茶室での茶会となりますので、一つ一つがエキスポとは違い、しっかりと行わなければなりませんが、お祭りイベントだけでなく、パリで正式な茶会を体験できる機会はありませんので、御受けすることとなりました。
今回の募集はパリ日本文化会館が行ったのですが、大きな告知をする前に、全ての予約が埋まってしまったとのこと。政府関係の方や茶道他流派の先生方もお越しいただけるということで、エキスポの準備以上にこちらのお茶会の準備が大変でした。
◽ 参加者名
・中島 繁正 名古屋真甫会
・西尾 宗紀(真紀)三重支部
・古川 宗秋(祐司)名古屋真甫会
・鈴木 宗脩(理恵) 東京真甫会
・若生 亜理 東京真甫会
・武山 和弘 名古屋真甫会
・通訳:マーク・ロパト
私もお点前をさせていただきました
遠州流の魅力の一つが”お道具類”です。
遠州流 パリ 日本文化会館茶会 会記
主 遠州流茶道
床 不傳庵宗実筆 山呼萬歳聲
花入 古銅 中蕪
風炉先 遠州緞子
風炉釜 朝鮮風炉 切合せ
水指 高取
茶器 真塗 天の河蒔絵 中谷光哉作
茶碗 瀬戸唐津 清水楽山作
副 黄瀬戸 鈴木五郎作
茶杓 紅心宗慶宗匠作共筒共箱 銘・よろこび
建水 春慶 塗曲
蓋置 切子吹墨 澤田陶哉作
茶銘 宗実家元好 初の森 小山園詰
菓子 若寿糖 鍵善良房製
お道具拝見の後に質疑応答のお時間を取りましたところ、多くの質問をいただきました。
日本文化の根底の部分の質問が多く、「お茶と禅の関わりについて」「茶道に禅の精神は入っているのか?」「茶道が日本文化に根付いた理由」など、私たち日本人でも答えにくい質問が多かったのですが、古川さんの豊富な知識によって、みなさま納得いくお答えが得られたと大変満足そうでした。
今回の席には、パリ日本文化会館館長の竹内佐和子様にもお越しいただきました。
他の流派のお茶席も多数経験がある館長ですが、今回の遠州流は特に素晴らしいとお褒めのお言葉をいただきました。
他の流派のお茶会は30~40分程度で、お点前終了後にお茶が配られて終了、という流れだそうで、来ている方も不完全燃焼となっているケースが多いとのこと。
今回の遠州流では、お点前、解説、道具拝見、質問などを入れて約1時間おこないました。
古川さんの解説も、遠州流の説明だけでなく、流派が違えど日本文化である茶道の目的は同じという観点から、茶道全般の解説も多く、それが他流派の方々にも共感を得ていたようです。
こうして3回の席が終わりジャパンエキスポから始まったフランスでの茶会は全て終了となりました。
最後になりましたが、このパリ茶会に際しましては、在フランス国日本大使館様、パリ日本文化会館様より、多くのご支援を賜りました。また遠州流茶道様より、御家元をはじめ御宗家の皆様方にも大変お世話になりました。
ご支援ご協力に深く感謝申し上げます。
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