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パラグアイ:バルデス選手の温かい心
ワールドカップで、日本は当初の予想を覆す大健闘で、多くの感動を与えてくれました。
日本対パラグアイ戦は惜しくもPK戦で敗れましたが、PKを外した駒野選手に駆け寄り声をかけたパラグアイの選手のコメントが話題になっています。
「お前が外したゴールは俺がスペインゴールにぶちこんでやる」
本当に言ったのかどうかの議論になっていますが、内容よりもその場面で声をかけに行くといった行動を評価したいと思います。
PK戦は非情なものです。
失敗によって勝負が決するので、必ず誰かが辛い思いをしなければなりません。
まるでロシアンルーレットのように。
勝利への思いだけでなく、チームの期待、国民の期待を全て一人に背負わせるPK戦は、あまりに非情な方式です。
そんなPKだからこそ、勝利した時の喜びは大きくなるものです。
その勝利に沸く裏側で、一人絶望に立たされる選手がいるのです。
緊張のPK戦に勝利し、歓喜に沸くチームメイトの輪を抜け出して、PKを外した対戦相手の選手に駆け寄るということが出来るでしょうか?
そして絶望に打ちひしがれ、泣き崩れている選手になんて声をかければいいのでしょう?
このような状態で、相手選手を気遣い声をかけに行くということ。
こんなことができるパラグアイのバルデス選手は素晴らしい選手であり、素晴らしい人間性を感じずにはいられません。
きっと数々の辛い経験や敗者の痛みを経験してきたのでしょう。
何を話したなんてどうでもいいのです。
私たちの身近にも、どうやって声をかけたらいいのか悩む場面があります。
入院している友人のお見舞いで、何と声をかけたらいいのでしょう。
身内を失った悲しみのお葬式で、何と声をかけたらいいのでしょう。
言葉の無力さを感じることもあります。
でも、当事者の立場になると、顔を見せに来てくれたこと自体がとても大きかったりするようなものです。言葉の内容ではなく、その言葉の温かさや強さが嬉しいものです。
そんな言葉をあの状況でかけてあげるという、素晴らしい出来事に感動しました。
そして、そのパラグアイがスペインと対戦しました。
優勝候補といわれるスペインは、タレント、内容とにも充実していて、私も応援していたチームだったのですが、日本戦でのバルデス選手の姿を見た後は、なぜかパラグアイを応援している自分がいました。
素晴らしい心に触れたとき、胸が熱くなり、自然と応援してしまう自分がいました。また同時に、この話を聞いた日本人の多くが、パラグアイを応援していたという話も聞いています。
素晴らしい心と思いは大きな力があり、感動を与え、人の心が動き、そして未来を変えるというのを感じた出来事でした。
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