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オランダサッカー協会で学んだこと

今から20年ほど前、私はサッカークラブを経営していました。

その時に、自らも指導者として現場に立つために、日本サッカー協会、県サッカー協会、日本体育協会の資格を取得したのですが、サッカー未経験者の私ですから、リフティングが難しいこと難しいことw

そんなある時、県サッカー協会が主催するオランダ研修があり、私も参加いたしました。
(元グランパス小倉氏がオランダへ行ったルートですね)

オランダは2010ワールドカップで準優勝するなど、世界最強国の1つに挙げられています。

人口1600万人、東京+αの少ない人口で世界トップクラスの選手を輩出し続けるシステムに非常に興味がありました。
わずか数週間の短い期間で学べるものではありませんが、オランダサッカー協会では、国としての指導方針や育成プログラムなどを学び、その後フェイノールドで実際の練習方法を学びました。

そこで強烈に感じたのは、その環境の素晴らしさと、全て統一された考えの元で作られた練習プログラムでした。

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非常に多くのことを学んだのですが、私が一番感じたのは「一貫性」です。

大きな方針が国のサッカー協会で決まり、それをプロや地域指導者が同じ方向に向かって指導します。指導内容は選手のレベルによって練習方法は変わりますが、基本は同じです。

非常に学びの多かった研修で、一緒に研修を受けた指導者の多くは、チームに持ち帰ってオランダ式の指導を始めました。

帰国後、県内ではオランダ式の練習内容が急増したのです。

それも、小学校の指導者もいれば、高校選抜チームの指導者も・・・

しかし大きな流れの一部分を真似ても、なんら統合性はありません。

プロの練習を小学生に当てはめたり、簡単な内容に直しても意味がないのです。

なぜオランダが強いか?

「明確な目的を達成させるために、各世代で無駄なく積み上げているから」

その一部分のパーツを真似ても、ビジョンも前後のパーツも無いのであれば、単なる「目新しさ」程度でしょう。

研修やノウハウ本から学べる内容は、こうした一つのパーツだったりします。

私がオランダで見た練習内容を、日本で年代関係なく導入された例と同じです。

その方法を取っている背景には、大きなビジョンがあり、それに基づき様々な方法がトライ&エラーを繰り返し、成果があったものだけが残っていきます。

その一部分だけを真似しても、結果が出ないのは当たり前のこと。

「研修大好き、ノウハウ本読みまくってるが、中々結果がでない・・・」

「高額な情報商材を買ったのだが、いま一つ使えないなぁ」

こういった方、結構いるようです。

まず見るべき点は、背景の大きなビジョンと流れを理解して、自分の流れに融合できるかどうか。

その後、ノウハウを使えるのかどうかを検証するといった手順になるでしょう。

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